タックスヘイブンは、金融市場をテーマとしたサスペンス小説です。
タイトル | タックスヘイブン TAX HEVEN |
著者 | 橘玲 |
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2014年4月10日 |
ページ数 | 427ページ |
ジャンル | 小説・金融・サスペンス |
全427ページの長編で、完読するには1~2週間の期間が必要です。

半沢直樹やハゲタカなどの金融小説が好きな人にはおすすめの一冊です。
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タックスヘイブンのあらすじ
タックスヘイブンとは、課税が完全に免除されたり、著しく軽減される国や地域のこと。
東南アジアで最も成功を収めた金融マネージャーの一人である北川が、ホテルから転落死したところから物語は始まる。
突然夫を亡くした北川の妻の紫帆は、高校時代の友人である牧島慧(さとる)に通訳としてシンガポールについてきてほしいと頼んだ。
身元を確認するだけのはずだった二人を待ち受けていたのは、シンガポールに拠点を置くスイスの名門銀行でひそかに発生していた巨額の資金流出事件だった。
情報屋の柳(リュウ)の紹介で、怪しい仕事をこなしていた。
シンガポールで思わぬトラブルに巻き込まれた紫帆と牧島は、金融のスペシャリストである古波藏に助けを求めた。
スイスの名門銀行、シンガポール警察、大物政治家、日本のやくざに警察、公安までがも登場することになった巨額資金流出事件。
事件に巻き込まれた紫帆、牧島、古波藏は無事に日本に生還することができるのだろうか。



頭脳と頭脳がぶつかり合う金融小説の傑作です。
タックスヘイブンのレビュー・感想
著者の橘玲氏の書籍は過去に何冊か読んだことがありました。
その中でも特に印象に残っていた本が「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」。
Audibleで見かけ数年ぶりに読み返してみました。
その本の中で、橘氏が「ビジネス書で脱税指南をすると何を言われるかわからない。だったら小説の中の事件として描いたらいいんじゃないかと気づいた」と面白いことを書いていました。



なになに、ビジネス書ではやばくて書けないようなネタが小説なら読めるのか。
中身が気になりたどり着いたのが、今回紹介する「タックスヘイブン」。
それよりも、突出した金融知識を武器に暗躍する組織や犯罪者たちから金を奪い取る(合法的に)主人公の古波藏の鮮やかな手口が魅力的な作品です。
橘氏が語っていたように、本編中には相続税や配当収入への課税を合法的に逃れる方法が紹介されています。(フィクションであり、一切の責任はとれないということですが)
しかし、それらの情報は一種おまけ的な内容で、本編のストーリーとはあまり関係ないと感じます。
主人公の古波藏がいかにしてスイスの名門銀行、シンガポール警察、大物政治家、やくざ、公安と渡り合っていくのか、これらのやり取りが「タックスヘイブン」を通した最も印象的な魅力だと感じます。
Audibleの感想
Audibleでは「中村友紀」さんが朗読を担当しています。
腹黒く癖の強い人物ばかりが登場するタックスヘイブン。
一瞬同じ人がナレーションしていることを忘れるぐらい、登場人物たちの会話に引き込まれます。
一点、男性がナレーションを担当しているということでやはり若い女性の部分が違和感を覚えてしまいます。
本編内には紫帆と牧島の色恋ネタもあることから、男性一人で朗読するのは無理があるかなという印象です。



小説物はすべてそうですが、女性は女性のナレーターが朗読していればより世界観に突入できるかなと感じます。
まとめ
橘玲氏の「タックスヘイブン TAX HEVEN」を紹介しました。
お金の勉強として読み始めた本でしたが、それ以上に読み物(小説)としてのめりこんでしまう本だと感じました。
半沢直樹やハゲタカなど、金融系のサスペンス小説が好きな人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
途中で紹介される節税の内容は、よほどお金をたくさん持っている人でないと価値を感じられないかもしれません。(私には全然ピンときませんでした)
400ページを超える長編小説ですが、Audibleなら空き時間を利用して10時間程度で読むことが可能です。
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