「スマホをトイレに落としてしまいました!!どうしよう?これ、電源入るかな…。やばい、やばい、どうしよう、どうしよう…」
ある日突然あなたを襲う悲劇、それがスマホの水没。
急なことに頭が真っ白になり、何をどうしたらよいか動転してしまいますね。
今も必死で元に戻す方法を検索していることと思います。

残念ながら、確実にもとに戻せる方法というのは存在しません。
水没した状況や、その後の対応、そもそものスマホの状態によって結果は変わります。
それでもスマホをもとに戻せる確率を上げる方法は存在します。
今回はスマホを水没させてしまったそこのあなたのために、スマホを復旧させる確率が上がる方法を紹介します。
スマホが復旧するかどうかは時間との勝負です。こうしてる間にもあなたのスマホは不動に一歩近づいています。
急いで対応しましょう。
スマホが水没した時にやってはいけない3つのこと


スマホが水没してしまった時にまず真っ先に考えないといけないのは、やってはいけない行動をとらないといことです。
実はこれがもっとも大切で、ここを間違えると、後々どんなことをしても元に戻せる確率は一気に下がってしまいます。



中身は読み飛ばしても構いませんので、今まさにこれをやろうとしている人はすぐにその手を止めましょう!!
①電源を入れる
理由は後ほど紹介しますが、ここがもっとも大事なポイントです。
たかだが電源をいれるだけで、スマホを元の状態に戻せる確率が格段に下がってしまいます。
水没したスマホでこの記事を読んでいる人は、急いで電源を切ってください。
スマホが水没した時にやってはいけない行動の堂々のNo .1が「電源を入れる!」です。
②充電する
スマホの電源が入らなくなったからといって、無理に充電をしようとするのもNGです。
スマホが水没したらまずは電源を切って、そのあとは絶対に充電するのは止めましょう。
③スマホを振る



水を取り除こうと水没させたスマホを勢いよく振るのもNGです。
スマホを振れば内部に浸入した、水滴がスマホの外に出るような気がしますが、これは逆効果です。
内部に入った水滴が奥へ奥へ入り込んで、余計に取り除くのが難しくなってしまいます。
スマホが水没した時は、焦らず慌てず静かに水中から取り出してあげましょう。
スマホの水没で故障する原因


そもそもスマホが水没したら、なぜ故障してしまうんでしょうか。
それが理解できれば、水没させてしまったときにとってはいけない行動の意味が少しは理解できると思います。
スマホの電源を切ったら、まずは気持ちを落ち着かせてスマホが故障する原因を見ていきましょう。
- 水分でスマホがショートする
- スマホ内部に不純物が残りさびや傷を発生させる
①水分でスマホがショートする
スマホが水没して故障してしまう一番の原因は、内部に浸入した水分で精密機器がショート(短絡)してしまうからです。
ショート(短絡)とは、水に接した状態で電気が流れた時に発生する現象です。
スマホがショート(短絡)すると、内部の精密機器が焼損・破壊されてしまいます。
スマホの電源を切り、電気を流れない状態にすればショートすることは防げます。
充電も同様にスマホ内部に電気を送ることになってしまいます。
精密機器をショートさせないために、絶対に電気を流さないようにしましょう!!
② スマホ内部に不純物が残りさびや傷を発生させる
スマホを故障させてしまう原因の次に多いのが、浸入した水分によってスマホ内部に不純物が残ってしまい内部の精密機器がサビることです。
水没で多いのが、【海】と【トイレ】です。
特に【海】の海水には多くの塩分が含まれます。
水没後に水分だけを上手に取り除けてもスマホ内部に塩分が残り、精密機器を錆びさせてしまいます。
トイレの水にも多くの不純物が含まれます。
スマホの内部の余計な場所に水分が入り込まないように、水没したスマホを振るのは絶対にやめましょう!!
スマホが水没したときにやるべき5つのこと


スマホを水没した時にやってはいけない行動を3つ紹介しました。
これをやってしまうと、スマホが元に戻る確率が下がってしまいます。
NG行動を紹介したところで今度は、スマホを復活させる確率が上がるやるべきことをご紹介します。
①水道水で洗浄する
スマホを水没させてしまう場所で多いのは、【海】と【トイレ】です。
海水には塩分が多く含まれますし、トイレの水にも不純物が多くあります。
このような不純物が多い場所にスマホを水没させた場合は、不純物を取り除くためにスマホ本体を水道水で洗浄しましょう。
水で洗ったりしたら、余計悪くなるんじゃないの?
確かにそう思うのも無理はありません。
スマホに水分は禁物ですが、内部に不純物が残るのはさらに禁物です。
スマホが水没したら電源をしっかり切り、水道水で内部の不純物を取り除きましょう。



これをするかしないかで、スマホ復活後の寿命にも影響が出てきます。
②水分をふき取る
スマホが水没した時にやっておくべき二つ目は、スマホの水分をふき取ることです。
なにを当たり前のことを、そんなの誰でもするでしょう…
そう思うかもしれませんが、ここにも注意したいことがあります。
スマホの水分のふき取りは、「できるだけ丁寧に慎重に行うことが大切」です。
イヤホンジャックや充電ジャックなどの穴もティッシュで、できるだけ丁寧に水分を取り除きます。
表面の水分をタオルでガシガシ拭き取るだけでなく、内部に入った水分はできる限り細かく丁寧に取り除いてあげましょう。
③SIMカード、SDカード、電池をとる
SIMカードやSDカード、電池パックなどのスマホから取り外せる部品は全て取り外しましょう。
水分を拭き取る作業に続き、取り外し作業もできるだけ慎重に行ってください。
SIMカード、SDカードを外しているとスマホ内部で水に濡れているところが出てくると思います。
そこから内部に水滴が入っていかないように、慎重に取り除きながら作業を進めましょう。
何度も言いますが内部の部品を取り外すのも、そこに見える水分を取り除くのもとにかく慎重に慎重に作業をしてください。
④スマホを乾燥させる
スマホを水没させたときにやるべきことの4つ目は水没したスマホを乾燥させることです。
いくら表面の水分を取り除いたと思っても、内部に浸入した水分までを完全に取り除くことはできません。
内部に少しでも水分が残っていると、電源を入れた際に精密機器類がショートしてしまうかもしれません。



ここは慎重に、しっかりと内部の水分を乾燥させます。
風通しがよく、乾燥した場所に設置させておくのが良いでしょう。
乾かし方にも注意が必要で、次のような方法はスマホにダメージを与えてしまう可能性があるので注意が必要です。
NG)ドライヤーで乾かす
スマホは精密機械であり、熱にとても弱い製品です。
夏場に車の中に放置していたスマホが、温度上昇の危険表示が出たという経験がある人もいると思います。
いくら早く乾燥させたいからといって、間違ってもドライヤーの熱風をスマホに当てないようにしましょう。
ドライヤーの熱風にスマホがやられて、水没とは別の故障になる可能性があります。
また、充電ジャックやイヤホンジャックに残っている水滴がドライヤーの風に押されて、スマホ内部に戻っていくことも考えられます。
スマホを乾燥させるのはドライヤーは使用せず、自然乾燥させるようにしましょう。
NG)冷蔵庫に入れる
冷蔵庫に入れてスマホを乾燥させるという方法もありますが、これもNGです。
冷蔵庫の内部は湿度が低く保たれているため、一見するとスマホの乾燥を促進してくれてるような気もします。
しかし、いざ冷蔵庫からスマホを外に出してみると、冷蔵後で冷やされたスマホの内部で結露が発生し、新たな水滴がつく可能性があります。



特に梅雨や夏場は結露の可能性が高くなるため、冷蔵庫に入れるのは絶対にやめましょう。
乾燥期間は何日みればよい?
自然乾燥がよいと言いましたが、適正な乾燥期間は何日ぐらいなんでしょうか。
季節や住んでいる地域にもよるので一概に何日ということは言えませんが、ゆっくりと時間をかけて自然乾燥させるのがいいのは確かです。
一般的には3〜5日程度の期間を見ておけがよいですが、心配な人は1週間程度の乾燥期間を設けてみましょう。
この時に注意すべきことは乾燥期間中に電源を入れたり、充電をしないことです。
大事なスマホを元に戻すためには、必要な期間です。



ここはじっくり自然乾燥するのを辛抱強く待ちましょう。
⑤修理店に持っていく
水没したスマホを元に戻す最もよい方法は、修理のプロであるスマホの修理店に持っていくことです。
スマホを水没させた直後、すぐに修理店へ持ち込むことがスマホ復活のもっともよい方法です。
水没の修理実績が多いお店を探せるとなお良いです。
スマホの修理店は数多くありますが、水没を復旧させるノウハウを持っている修理店は実はあまり多くありません。
水没の修理は、スマホの画面や本体の破損ほど単純な作業ではありません。
実績のある修理店に依頼することが、復活させる一番の近道です。
ドコモやソフトバンクの大手通信キャリアやAppleの提携修理店は、水没修理へのノウハウもしっかり持っています。
これらのお店が近くにある人は、まずはそちらに持ち込むことを考えてみてください。
タイプ別スマホが水没した時の対応


スマホが水没した時に取るべき行動についてご紹介してきました。
水没への対応はあなたの置かれている状況に応じて、取るべき行動も変わります。
スマホを落とした人のタイプに分けて具体的に取るべき行動をご紹介したいと思います。
あなたにとって何が重要なのか、優先順位をはっきり決めて行動するようにしましょう。
スマホの中身が最重要!!なんとしてでもデータを復旧させたい
スマホの内部には仕事の連絡先や、大切な家族との写真、動画など様々なデータが保管されています。
「いくらお金はかかっても良いので、とにかくスマホのなかにあるデータを復旧させたい」という方は、しのごの言わずに1秒でも早く最寄りの修理店へ持っていきましょう。
利用している通信キャリアによっては、スマホのデータ復旧サービスをしているところもあります。



提携の修理店を調べて持っていけば、大事なデータが復活する確率はグッとが上がります。
内部のデータが何より大事だとい人は、自分で余計な対応をする前に一にも二にも修理店へ持ち込むことを考えましょう。
通信キャリア各社のデータ復旧サービスについては、こちらで確認してみてください。
乾燥期間なんか待てない!!すぐにスマホを使いたい
仕事でスマホを使っている人は、悠長に乾燥期間を持つのが難しいという人もいるでしょう。
近くに修理店があればすぐに修理を依頼できるかもしれませんが、必ずしもそうとも限りません。
例え修理店に持ち込んでも、すぐに使えるようになるとも限りません。
「乾燥期間なんか待ってられない、今すぐにスマホを使いたい」という人は、内蔵されているSIMカードを抜き出し、代わりのスマホに差し替えましょう。
以前使っていたスマホがある人は、SIMカードさえ無事であれば通話とネットは利用できます。
代わりのスマホが自宅にない人は中古ショップでSIMフリーのスマホを購入することもできます。
機種を選ばなければ数千円で購入できるでしょう。



とにかくすぐに使いたいというSIMカードを救出して、代わりのスマホを手配するのが最も良いでしょう。
時間をかけてもよい!!とにかく金をかけずになおしたい
「お金をかけずになんとか修理をしたい」という人は、とにかく時間をかけて自然乾燥を試みてみましょう。
今回ご紹介したやってはいけない3つの行動をしていなければ、元に戻る可能性は十分にあります。
内部の不純物を水道水で取り除き、しっかりと水分を拭き取って、時間をかけてゆっくり乾燥します。
乾燥期間中はスマホを使えませんが、この方法であれば費用は一切かかりません。



絶対に元に戻るという補償はありませんが、お金をかけずに修理するにはこれが一番です。
スマホが水没する前にやっておきたいこと


ここまでスマホが水没した時の対処方法を紹介してきました。
スマホの水没は2度とおこしたくありませんね。
最後に、そんなスマホの水没の不安から解放される対策を紹介します。
どんなに注意していても防ぎ切ることができないのがスマホの水没。
事前にしっかり対策を行なって、水没の不安のない生活を送ってください。
防水ケースを利用する


スマホケースの中には、水中でも利用できる防水ケースが存在します。
どんな環境でも水没からスマホを守れるというわけではありませんが、一般的な使用による水没ぐらいではスマホ内部に水が侵入することはありません。
水没のトラブルに2度と巻き込まれたくないという人は、完全防水のスマホケースの取り付けを検討してみてください。
「防水ケースの使い勝手って、実際どうなの?」と思っている人は、ねこさとさんのブログ「NekotaLog」でレビューを見ることができます。
こちらの記事では無印の防水ケースを利用して、商品の特徴や使い方をとても分かりやすく紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
ストラップをつける


トイレへポチャリの原因は、胸ポケットやズボンのボケットからの落下がほとんどです。
普段からネックストラップなどを利用していれば、このような水没のリスクは大幅に軽減できます。
水没だけでなく、スマホの落下による画面や本体の破損の防止にも役立ちます。
スマホの保護の観点からも、ストラップの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
データをバックアップしておく
スマホの水没で最も怖いのが、大切なデータの紛失です。
画面の破損や本体の破損はお金を払えば、修理や機種変更で対応することができます。
しかし、水没して大切なデータが紛失してしまえば、いくらお金を払っても取り戻すことができません。
仕事の連絡先や写真、動画、メールなどはバックアップを取ることが可能です。
今はパソコンだけでなくクラウド上に保管するサービスも多く存在します。
「Google drive」など無料で利用できるサービスももありますし、サービスによっては自動でバックアップをとってくれるものまであります。



万が一の水没に備えて、大切なデータは常にバックアップをとっておくようにしましょう。
水没に対応したスマホ保証に入る
スマホが水没してしまうと、データの復旧には多額の費用が必要です。
修理できなければ、新しいスマホを購入する必要もあります。
そんな時に頼りになるのが、「スマホの保証」です。
ドコモやソフトバンクなどの提供する「スマホの保証」は、水没への費用も負担してくれるので安心です。
ただし、通信キャリアが提供するスマホ保証は機種変更時にしか加入できないなどの条件があります。



中古スマホを利用している人は利用できません。
通信キャリアの保証が利用できない人は、「スマホ保険」で対応することも可能です。
通信キャリアのスマホ保証と同じ料金で、同等の保証を受けることも可能です。
水没の大きな出費に備えて、スマホの保証に入っておけば安心です。
まとめ


今回はスマホの水没の対処法を紹介しました。
スマホが水没した時は、慌てず落ち着いた行動をすることが大切です。
特に、慌てて電源を入れたり充電をすると取り返しのつかない故障が起きる可能性もあります。
NG行動、OK行動をよく理解して冷静に行動しましょう。
スマホの内部に一度水が入ってしまうと、どんなにプロの修理店に見てもらっても、今後影響が出ないとは言い切れません。
一度でもスマホを水没させてしまった人は、いつスマホが故障してもよいように、データのバックアップをしっかりとって、代わりのスマホを用意できるようしておきましょう。



水没のトラブルを未然に防ぐためにも、防水カバーやストラップ、スマホ保証の導入も検討してみてはいかがでしょうか。
スマホ保険についてもっと知りたい方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください。